乾麺と生麺の違いを皆知らない?製麺所が教える麺の常識

麺を選ぶ際に、うどん・そば・パスタといった種類や、ペンネ・マカロニといった形状で選ぶことはあっても、乾麺・生麺で選ぼうとしたことは少ないのではありませんか?

生麺と乾麺を使い分けることで、その時々に食べたい美味しい麺料理が味わえます。

今回は、生麺と乾麺の違いを賞味期限の違いしか知らない方に、2種類の麺の違いをご紹介します。

製麺所が教える正しい生麺・乾麺の違いをマスターし、美味しい麺ライフに近づきましょう。

ずばり言います!乾麺と生麺の違いは「水分量」

乾麺と生麺の違いは水分量です。

乾麺は乾燥させているため、水分量が0%に近いですが、生麺は麺に適切な水分量が保たれているため、様々な違いがあります。

麺の水分量が異なることで、食感・香り・保存可能な期間・茹で時間で差が出やすくなっています。

乾麺は乾燥させていますが、生麺と乾麺の1食あたりの栄養価はほとんど変わらないのも事実。

では、具体的にどう違うのか詳細を紹介します。

①茹で時間の違い

ゆで時間は、生麺が短く乾麺が長い傾向があります。

理由として乾麺は乾燥している分、水分の含有量が少ないためなかなか茹で上がらず、麺本来の柔らかくコシのある固さになるまでは時間がかかってしまいます。

茹で時間の目安
  • 生麺…1~4分程度
  • 乾麺…3~10分程度

乾麺の中でも早く茹で上がる物や10分以上もかかる麺があります。

生麺・乾麺といった、水分量によるものだけでなく、麺の太さや種類によっても異なるため一概には言えません。

②麺の味・食感の違い

生麺と乾麺の味の違いは、ほぼありません。水分量を除き、ほぼ同じ分量で作られているため、味に変化は出づらいです。

しかし、食感・香りの違いははっきりしており、生麺は乾麺よりも小麦の香り・コシのある麺として際立ちます。

実際、パスタ・ラーメン・うどん・そばなど、麺を扱っているお店は生麺をウリにしているお店が多いですよね。

弊社でも、看板商品であるひやむぎを商品開発する際に、乾麺・生麺・半乾麺の3パターンを作成し、どの麺が一番おいしいのか社内実験しましたが、、社内満場一致で生麺でした。

生麺は、プリプリとしたのど越し抜群の食感に風味が合わさった麺です。反対に乾麺は、乾燥させている分うまみ成分がぎゅっと詰まっているため、スープやタレなどの美味しさを相乗させてくれる効果が期待できます。

結論として、生麺と乾麺の味自体の差はほぼありませんが、生麺の方が小麦の香りの高さやコシの強さを感じやすく、乾麺は麺自体の旨味が強く出る麺といえます。

③スープとの相性

③スープとの相性

生麺と乾麺には、スープの相性の差があります。

乾麺は乾燥時に表面がツルツルになるためスープが絡みづらい特徴があり、反対に生麺は表面がボコボコとしており、スープの味をしっかりと感じられる特徴があります。

そのため、乾麺はスープが絡みすぎない方が美味しさを感じられる濃厚なスープ。生麺には、あっさりとした味のスープの方が合いやすいです。

しかし、麺とスープの相性は、生麺か乾麺かを気にするよりも麺の太さ・形状の方が重要です。

例えば、細い麺にはあっさりスープ、太い麺には濃厚なつけ麺。ストレート麺には、濃厚スープなど、太さ・形状でスープを使い分けたほうが美味しく食べられます。

もちろん最終的には好みです。

スープをより絡ませたいなら乾麺、さっぱりと食べたいなら生麺とざっくりとした決め方で麺を選び、よりこの好みの麺を選択できるように食べ比べてみるのも良いですね。

④賞味期限の長さ

生麺は賞味期限が短く、乾麺は賞味期限が長い特徴があります。

賞味期限の目安
  • 生麺…製造日から10〜20日程度。保存料が入っていれば1か月程度。
  • 乾麺…半年~3年程度。

生麺は水分量が多いため、製造されてから袋詰め・出荷する家庭ですでに水分が徐々に失われ、品質が保てません。冷蔵保存しなければ、もっと早く賞味期限が過ぎてしまいます。

反対に、乾麺は製造過程で乾燥させているため時間が経過しても、水分量による変化が乏しいです。常温保存でも数年は持つものもあります。

生麺乾麺
茹で時間1~4分程度3~10分程度
麺の味小麦の香り・コシが強い旨味成分が多い
相性のいいスープあっさりとしたスープ濃厚なスープ
賞味期限製造日から10〜20日程度
保存料が入っていれば1か月程度
半年~3年

結論:違いがあっても「使い分ける」ことが麺ライフ達人

生麺・乾麺にはそれぞれ違いがあることがわかりました。

それぞれの特徴を知って、使い分けることが美味しい麺を食べられる秘訣でもあります。

その時の気分や好み・食べ方・食べ合わせによって、生麺・乾麺の使い分けができると麺ライフがより楽しくなります。

ぜひ、麺の違いに意識を向けて食べ比べてみてくださいね。

津村製麺所では麺の美味しい食べ方も発信しているので、以下の記事も参考にしてみてください。

まとめ

生麺・乾麺の違いは水分の含有量です。水分の含有量に差があることで食感・香り・保存可能な期間・茹で時間に差が出るため、使い分けることでより美味しく麺を食べられます。

私達、津村製麺所では生麺や乾麺の商品を取り扱っています。

四国の香川出身の初代から受け継がれた麺のコシと、津村製麺所が工場を構える北海道オホーツクの香り高い小麦。麺づくりに必要な、小麦・塩・水・麺つゆ、すべてにこだわった製麺を続け、津村製麺所は創業70年を超え、地元に愛される製麺所になりました。

まとめ

2015年にはミラノ国際博覧会にも出品し、様々なメディアに取り上げられることに。普段使いにもおすすめできる津村製麺所の生麺をご家庭でもお楽しめ頂けるように、オンラインショップのご用意があります。

北海道北見市に足をお運びいただく機会がございましたら、津村製麺所に併設されたTUMUGU Labo(つむぐラボ)で津村製麺所の麺を使用した麺料理が味わえます。だし・食材にこだわった料理をご賞味ください。

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