私達、津村製麺所は、昭和24年から代々四国の香川県出身の初代が大切に守ってきた麺のコシ・のど越しを生かし、北海道産にこだわったコシのある香り高い麺づくりを心がけています。
2019年には新たな試みとして、生産者やお客様とのコミュニティースペースを設立し、多くの方に津村製麺所の美味しい麺を使ったメニューを注文できるようにいたしました。
弊社の麺だけでなく、「出汁」からこだわった本格的なめんつゆで麺を美味しく食べて欲しいという思い出始まった麺つゆの研究は、ついに、津村製麺所の看板商品である生ひやむぎに合う「出汁(だし)」の答えにたどり着きました。
だしソムリエである津村製麵所の専務である千恵が研究し続けてきた、ひやむぎを美味しく食べるための出汁の秘訣を、ぜひ見ていってください。
目次
ひやむぎに合う「出汁(だし)」の見つけ方
出汁と一口に言っても、種類は山のようにあります。
メジャーなところでは、かつお節・昆布・白出汁。使う機会が限られがちな、アゴ出汁・椎茸出汁など様々な種類がありますが、基本的に「この料理にはこの出汁を使わないといけない」というルールはありません。
ただし、出汁の特徴・風味に合った出汁を使ったほうが美味しいなど、相性はあるため、ひやむぎのような淡白な味の素材の美味しさを引き出す出汁をご紹介します。
ひやむぎにはサバの出汁がおすすめ
結論として、ひやむぎに合う出汁はサバが入った出汁です。
ひやむぎとサバ出汁が合う理由は、ひやむぎの風味は強いが淡白な味と、鯖の風味が弱く濃い味という特徴がマッチしているためです。
ひやむぎは、小麦・水・塩を使用して作られているため、味付けが淡白な代わりに小麦の風味のなかさが出やすい特徴があります。
一方でサバは、他の出汁に比べて脂質が多く含まれている特徴があるため深い香りは出せませんが、魚の濃い味と深い甘味を感じられます。
このように、ひやむぎが持つ「風味の強さ」を引き出し、不足しがちな「味の濃さ」を持った出汁が理想でしょう。そのため、ひやむぎとサバは麺と出汁の特徴がぶつからずに美味しさを引き出せるサバ入りの出汁がおすすめです。
サバが入った出汁を見つけるには、原材料名をチェック
サバの出汁をとる方法は3つです。
- サバ節を使う
- サバが入った合わせ出汁を使う
- サバが入った出汁パックを使う
鯖の出汁と聞いてもあまりピンと来ないかもしれませんが、実は「サバ節」としてサバの出汁は売られています。
他にも、アジやイワシとの「合わせ出汁」として商品になっているものや、出汁パックの中に含まれているものもあるため、原材料名をチェックしてみてください。
ひやむぎの出汁をお探しの時は、「さば節」を買うか、原材料名に「サバ節」や「サバのふし」など、サバが原材料名に書かれている合わせ出汁や出汁パックを使いましょう。
だしソムリエおすすめのひやむぎに合う「出汁(だし)」
国産のこんぶ・さば・かつお・いわしだけで作っただしパック「おだし」は、化学調味料はもちろん、塩も使っていません。
サバの他にいわし・かつお・昆布を使用した合わせた出汁は、ひやむぎに合うように製麺所が独自に配分を研究し、作り上げられています。
開発秘話
こちらの「おだし」は津村製麺所のオリジナルのもの。
ひやむぎや麺に合うものをプロに相談しながら調合してできたのです。そこまで行き着くまでにはたくさんの険しい道がありました。
2019年 TUMUGU Laboの店舗をだそうと決めてから、「社長が一生懸命心を込めて作っている麺を、最高に美味しいつゆで食べてもらいたいというのが根底にありました。」
最初のステップとして、ベースになるだしをブレンドする割合を見つけるところから始めました。
元々、おだしには興味があり、2013年に「だしソムリエ」の試験で出会った株式会社永見さんに相談しました。
ひやむぎやうどんをメインにしていくと話すと、「絶対にサバは入れたほうがいい」とアドバイスをいただきました。昆布が多ければ生臭くなったりと、だしは何通りも永見さんに試作品を作っていただき最終的にできたのがこちらのおだしなのです。
水に出汁パックを入れて煮込むだけで、1パックで約400ccの本格的なだしが作れる人気商品です。
めんつゆ以外にも、お味噌汁などの料理にもお使いいただけます。
商品名 | おだし |
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内容量 | だしパック8g×12袋入 |
価格 | 900円 ※2022年12月現在の価格 |
購入先 | 津村製麵所オンラインショップ、TUMUGU Labo店舗 |
「おだし」を使った出汁の取り方
必要な道具と材料
・鍋
・おだし(本商品)
・水
- 鍋に400ccの水とだしパックを1袋入れて10分間ひたしておく
- 鍋を火にかけ(中火)、沸騰したら弱火にして5分煮る。だしパックを取り出してできあがり。
- 上記の分量で30分間浸しておく。
- 鍋を火にかけ(中火)、沸騰したら弱火にして10分煮る。だしパックを取り出してできあがり。
「おだし」を使ったひやむぎに合うめんつゆの作り方
ひやむぎに合う麺つゆの作り方は、鍋に出汁を入れ、水・醤油・みりん・砂糖で味を調整するだけですが、出汁を用意するのが手間です。
しかし、出汁パックである「おだし」を使うことで、分量通りの水・必要数パック・調味料を入れるだけでできるため大幅な時短になるため、おすすめ。
「おだし」を使ったひやむぎに合うめんつゆレシピをご紹介します。
濃縮タイプ300mlのめんつゆの作り方
必要な材料
- しょうゆ・・・150ml
- みりん・・・150ml
- 砂糖・・・20g(お好みで調整)
- だしパック・・・3ケ(24g)
作り方
- 鍋に分量のしょうゆ・みりんを入れ火を付ける。
- 煮たったら火を止めすぐに分量の砂糖を入れ溶かし、だしパック3ケいれる。
- 粗熱がとれたらすぐに保存容器にうつし、翌日から使えます。(だしパックは入れたまま保存してください)
作った後の保存方法
- めんつゆは冷蔵庫で保存してください。
- 濃縮めんつゆは、14日以内にお召し上がりください。
- 水で割っためんつゆは3日以内にお召し上がりください。
めんつゆの使い道
紹介したレシピは、生ひやむぎを美味しく食べるために考案されたもの。めんつゆ以外にも丼物や煮物で使用しても美味しくお召し上がれます。
ひやむぎに限らず、うどん、そうめんにももちろん使えますよ!使い方をいくつかご紹介しましょう。
ぶっかけうどん | めんつゆ1:2水 |
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温かいうどん | めんつゆ1:3〜3.5水 |
丼物(親子丼・カツ丼) | 丼めんつゆ1:3水 |
丼物(うな丼) | めんつゆをそのまま使用 |
煮物 | 丼めんつゆ1:4水 |
作り方自体は簡単ですが、「どの調味料」を「どの割合」で使用するかによって、味は全く違ってきます。調味料を厳選し、分量も好みの味になるように研究してみるのも楽しいですよ。
まとめ
津村製麵所のだしソムリエが見つけた、ひやむぎにあう出汁のポイントはサバでした。
しかし、一般家庭ではサバ節に限らず、出汁を摂る作業は手間です。面倒な作業を減らし美味しく楽しくひやむぎを作るには、「出汁パック」がおすすめです。
ぜひ、サバ出汁の入った出汁パックを使用した、美味しいひやむぎを作ってみてください。
津村製麺所では、北海道産きたほなみ小麦にこだわって、ツルっとしたのど越しと何度も噛みたくなるほどのコシが魅力的な麺を作っています。
津村製麺所に隣接したTUMUGU Laboでは、こだわりぬいた製麺したての出来立て麺を、独自開発した津村製麺所の麺と相性抜群の出汁を、日替わりの副菜小皿と一緒に頂けます。
ぜひ、北見オホーツクにこだわった麺を食べに来てみてください。
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- ご注文方法
- TEL:0157-36-3181
- 公式オンラインショップ:津村製麺公式ショップ