飲食店のメニューに「生パスタ」と書いてあったり、食品売り場で「生パスタ」が売っているのを目にして、なんとなく美味しそうだなぁと思ったことはありませんか?
美味しそうなイメージがあるけれど、生パスタの詳しい特徴や、どうやってできるのかなどはよく知らないという方が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、生パスタの特徴や乾燥パスタとの違い、生パスタの種類、生パスタを使ったレシピなどをご紹介します。
ぜひこれを機に生パスタについて詳しくなって、より美味しさを実感してみてくださいね。
目次
生パスタとは?
特徴
生パスタとは、乾燥していない生麺のパスタのことです。
以下のような特徴があります。
- モチモチとした食感
- 通常の乾燥パスタに比べると茹で時間が短い
- 小麦の風味を活かした料理ができる
- 乾燥パスタよりも伸びやすく、冷めたときに麺同士がくっつきやすい
- 賞味期限が比較的短い
- ものによっては冷蔵保存しなければならない
なんといっても最大の特徴はモチモチとした食感です。
水分を多く含んでいるため、乾燥パスタよりもモチモチとした弾力のある食感を楽しむことができます。
ソースの絡みが良く、うま味を吸いやすいともいわれています。
乾燥パスタと比べると茹で時間が短いのも特徴の一つで、一般的に1分半〜4分程度で茹でることができ、短時間での調理が可能です。
また熱による生地へのダメージを極力抑えられるので、食感だけでなく小麦本来の風味がより際立ちます。
それを料理に活かすことができるのも生パスタならではです。
生パスタどうやってできるのか
生パスタは、小麦粉に水や油、塩などを練り込んだ生地を麺棒で薄く伸ばし成形して作られます。
生地に熱を加えたり乾燥させたりしていない、できたてのものを指します。
生地の材料となる小麦粉、デュラム小麦、水、油、塩、卵などの割合を変えることで食感を調整することが可能です。
ちなみに「デュラム小麦(デュラムセモリナ小麦)」とは、よくパスタに使われている小麦で、ヨーロッパやカナダで生産されています。
柔軟で弾力性の強いグルテンを含み、形が崩れにくく成形しやすいため、さまざまな形に加工するパスタにぴったりの小麦です。
乾燥パスタとは?
特徴
乾燥パスタとは、生パスタの水分を蒸発させ、保存しやすいように乾燥させたものです。
以下のような特徴があります。
- プリッとした歯切れ
- 麺が伸びにくく、一度にたくさん調理できる
- 生パスタに比べると茹で時間が長い
- 乾燥の過程で風味が抜けてしまう
- 賞味期限が長い
- 常温で保存可能
乾燥パスタは、乾燥の過程で熱が加わることによりタンパク質が変化し、プリッとした食感になります。アルデンテの食感を引き出しやすいのが特徴です。
ただしその過程で小麦の風味が抜けてしまうという一面もあります。
最大のメリットは、長期保存に向いているという点です。未開封の状態で製造後約3年持ちます。
常温保存が可能で賞味期限も長いため、常にストックを置いている方も多いのではないでしょうか。
乾燥パスタはどうやってできるのか
乾燥パスタは、デュラム小麦粉を使用し水と塩を練って形成され、その後水分を蒸発させ、保存しやすいように乾燥させたものです。
一般的に生地をパスタマシンで押し出した後に、高温で乾燥させて作ります。
生パスタと乾燥パスタの違い
それぞれの特徴をまとめると以下の通りです。
生パスタ | 乾燥パスタ | |
---|---|---|
食感 | モチモチした弾力がある | プリッとした歯切れの良さがある |
茹で時間 | 短い | 比較的長い(麺の太さにもよる) |
麺の伸びやすさ | 伸びやすい | 伸びにくい |
小麦の風味 | 保たれる | 損なわれる |
賞味期限 | 比較的短い | 長い |
常温保存 | 不可(ものによる) | 可能 |
生パスタの種類
生パスタの基本的な特徴について知っていただいたところで、続いては生パスタの種類についてお伝えしたいと思います。
さまざまな形があり、なんと300以上もの種類が存在する生パスタ。
ここではその一部を、「ロングパスタ」と「ショートパスタ」に分けてそれぞれ簡単にご紹介します。
生パスタの種類については、以下の記事で詳しくお伝えしています。ぜひあわせてご覧ください。
ロングパスタ
スパゲッティ
イタリア本国においても代表的なパスタで、日本でも最も親しまれている種類。
イタリア語の「紐」を意味する「spago」が語源です。
太さは1.6〜2.0mm前後で、どんなソースとも相性が良く料理に使いやすいのが特徴です。
フェットチーネ
幅4mm〜8mm前後の、薄い平打ちパスタです。
イタリア語で「薄切り」を意味する「fetta」が語源であり、「小さなリボン」という意味も含まれます。
ほうれん草やその他の野菜が生地に練り込まれた種類も数多くあります。
ショートパスタ
ペンネ
2cm程度の長さで、筒状のパスタを並行かつ斜めに切り落とした形をしています。
「ペン先」という意味のイタリア語が語源です。
表面に溝が入っているものはとくにソースと絡みやすく、トマトソースと相性が良いといわれています。
エルボ
1インチほどの長さで、細く曲がったチューブ状の形をしています。
「ひじ」という意味のイタリア語が語源です。
日本では「エルボマカロニ」と呼ばれる場合も多く、モチモチの食感とザラザラな表面にソースがよく絡みます。
生パスタのレシピ
生パスタの特徴や種類について、かなり知識が深まってきたのではないでしょうか。
お次は、生パスタを美味しく食べるためのレシピを1件ご紹介したいと思います!
ぜひご自宅で試してみてくださいね。
生パスタを使ったレシピについては以下の記事でも詳しく掲載しています。ぜひあわせてご覧ください。
本格トマトソース生パスタ
トマトソースから作る、本格パスタのレシピです。
丁寧に作ったトマトソースと生パスタが絡み、そこへ粉チーズの風味が合わさると絶品!
本格的でとっても美味しいのに、意外と簡単に出来上がりますよ。
材料(4人前)
生パスタ | 4人前 |
トマト缶 | 2缶 |
(A)フライドオニオン | 30g |
(A)お湯 | 200ml |
(B)玉ねぎ | 1/2個 |
(B)にんじん | 1/2本 |
(B)にんにく | 2片 |
オリーブオイル | 大さじ2 |
砂糖 | 小さじ1 |
イタリアンハーブソルト | 小さじ1 |
塩 | 小さじ1/2 |
粉チーズ | お好み |
生バジル | お好み |
作り方
下準備:ボウルに(A)を全て入れ置いておきます。生パスタを茹でる用のお湯(分量外)を鍋に沸かしておきます。
- (B)の材料を全てみじん切りにします。
- フライパンに1のにんにくとオリーブオイル大さじ2を入れ、中火で炒めます。
- 2がきつね色になってきたら、1の玉ねぎとにんじん、砂糖小さじ1を加え炒めます。
- 3に火が通ってきたら、トマト缶2缶と下準備をしたフライドオニオンとお湯を入れ、混ぜながら煮立たせます。
- トマトソースをヘラでなぞって跡が残るくらいまで煮詰まったら、イタリアンハーブソルト小さじ1を入れ混ぜます。
- 5を10分ほど煮詰め、水分量が減りトロっとしてきたら火を止め、塩小さじ1/2を入れて味を調整します。その間に、生パスタをパッケージ表示通りに茹でます。
- 茹で上がったパスタの茹で汁を、トマトソースに少量加え混ぜます。
- 7にとろみがついてきたら、パスタを入れて混ぜます。
- パスタを器に盛り付け、上から粉チーズをかけ、生バジルを飾って完成です。
麺の味を堪能するなら、津村製麺所の「生パスタ」がおすすめ
美味しい生パスタを自宅で味わいたい方には、弊社 津村製麺所の「生パスタ」がおすすめです♪
北海道オホーツク地域で育った小麦「きたほなみ」と「ゆめちから」を使用しており、麺のモチモチ食感と、ソースとの絡みの良さが魅力です。
また、茹で時間はたったの2分!
美味しいうえに調理時間も短く済むので、家庭で使うのにもってこいの一品です。
北海道大空町ミートソースとセットになった「ギフトセット」も販売中ですよ。
津村製麺所の生パスタレシピ「ラタトゥユソースと豆乳のクリーム生パスタ」
ラタトゥイユを生クリームでのばしてクリームトマトソース風にしました。幅広の生パスタともよく絡み、おいしくいただけますよ。
工程として以下のような手順があります。
1、ラタトゥユソースを作る
2、ラタトゥユソースを豆乳とパスタに絡める。
1、基本のラタトゥイユの材料と作り方
トマトジュース(無塩) | 1カップ |
ナス | 1本 |
ズッキーニ | 1/2本 |
玉ねぎ | 1/2個 |
ベーコン | 100g |
コンソメスープの素 | 小さじ2 |
ニンニク | 1片 |
塩、コショウ | 適量 |
【作り方】
- ナス、ズッキーニ、玉ねぎ、ベーコンを1cm角に切り、ニンニクはみじん切りにする。
- フライパンにオリーブオイルとニンニクを入れ弱火で炒め、香りが立ってきたら玉ねぎ、ナス、ズッキーニ、ベーコンの順に加えて炒める。
- ②が全体にしんなりとしたらトマトジュースとコンソメスープの素を加え、かき混ぜながら中火で10分ほど煮詰め塩とコショウで味を整える。
パプリカやセロリ、プチトマト、ローリエや乾燥バジルなどを加えてると味に深みが出ます。南フランスの夏野菜の煮込み、ラタトゥイユをトマトジュースを使って簡単に作れるようにアレンジしました。温かくても冷たくでもおいしいので、おかずとしても重宝します。
2、ラタトゥユソースを豆乳とパスタに絡める
津村製麺所の生パスタ | 1袋(2食分) |
上記で作ったラタトゥイユ | 2人分 |
生クリーム | 100cc |
飾り用パセリ | 適量 |
【作り方】
- 基本のラタトゥイユを弱火にかけ、生クリームを少しずつ加えてのばしソースを作る。
- 生パスタを時間通りに茹でてよく水気を切ったら器に盛り、ソースをかけてパセリを飾る。
創業74年を迎える津村製麺所は、先祖から守り抜いた製法で、素材から作り方までとことんこだわって麺を作っています。
こだわり抜いて作られた生パスタを、ぜひ堪能してみてはいかがでしょうか。
まとめ
生パスタの特徴や乾燥パスタとの違い、生パスタの種類、生パスタを使ったレシピなどをご紹介しました。
弊社 津村製麺所では生パスタの他にも、北海道オホーツク産小麦にこだわって製造した「生ひやむぎ」や「ラーメン」の販売も行っております。
2023年には北海道北見市にある店舗「TUMUGU Labo」を、北海道初の生ひやむぎ専門店としてリニューアルオープンしました。
創業の味ともいえるひやむぎの伝統を守りぬくと決意しリニューアルした店舗は、今では数々のメディアから紹介されるようになり、行列人気店に成長しています。
オンラインショップでは、専門店・伝統の味を自宅でそのまま味わっていただくことができます。
ぜひお立ち寄りくださいね。
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