法事の香典マナー|金額・書き方・渡し方まで解説

故人を偲ぶ大切な法事。遺族への気持ちを表す「香典」には、金額の相場や渡し方など、守るべきマナーが数多く存在します。

この記事では、法事における香典マナーを金額の目安から表書きの書き方、手渡しのタイミングに至るまでわかりやすく解説します。いざという時に迷わないために、今のうちに正しい知識を身につけておきましょう。

※宗派では法事の考え方や作法が異なる場合がありますので、ご自身の宗派に合わせてご確認ください。

法事における香典の意味

香典とは、日本の葬儀において故人に対する哀悼の意を示し、供養と遺族への支援を目的とした金銭のことです。もともとは線香や供物を持参する習慣がありましたが、時代とともに金銭を渡す形へと変化しました。


参列者はなぜ香典を渡すのか?その意味と背景を説明

参列者が香典を渡す理由には、故人への供養、遺族への支援、そして社会的な慣習という三つの重要な意味があります。

もともと香典は、線香や供物を持参する習慣から発展したもので、故人の霊前に金銭を供えることで哀悼の意を示します。また、葬儀や法事には多くの費用がかかるため、遺族の負担を軽減する目的もあります。

特に昔は、地域や親族が協力して葬儀費用を支える文化があり、その名残として香典の習慣が続いています。さらに、日本の葬儀文化に深く根付いた社会的な慣習として、弔事の場で香典を渡すことが一般的なマナーとされています。

香典は単なる金銭の贈り物ではなく、故人への敬意と遺族への心遣いを形にする重要な役割を果たしているのです。

立場別|法事における香典の金額相場

お葬式や法事で包む香典の相場金額は、主に「渡す人の年齢」「故人や遺族との関係性の深さ」によって決まります。

親族の場合

20代30代40代50代~
3万円〜10万円5万円〜10万円5万円〜10万円3万円〜10万円以上
祖父母1万円〜2万円1万円〜5万円3万円〜5万円3万円〜5万円以上
兄弟・姉妹3万円〜5万円3万円〜5万円5万円5万円
おじ・おば5千円〜2万円1万円〜3万円1万円〜3万円2万円〜3万円
その他の親戚5千円〜1万円5千円〜1万円5千円〜2万円5千円〜2万円

故人が家族・親族の場合、香典の相場金額はもっとも高額になります。

親が亡くなったときの香典の金額相場は、3万円〜10万円以上。20代なら3万円〜10万円、50代になると5万円〜10万円以上包む方が多いです。

また、兄弟・姉妹が亡くなったときの香典の相場金額は、3万円〜5万円。20代なら3万円〜5万円ですが、40代以上になると5万円包むのがマナーです。

おじ・おばが亡くなったときの香典の相場は、5千円〜3万円と最低金額が大きく下がります。同様に、その他の親戚も5千円〜2万円が相場となり、関係性が遠いほど金額が下がっていることがわかります。

友人・知人の場合

20代30代40代50代~
友人・知人5千円5千円〜1万円5千円〜1万円5千円〜1万円
ご近所3千円〜5千円3千円〜1万円3千円〜1万円5千円〜1万円
知人の家庭3千円〜5千円3千円〜1万円3千円〜1万円5千円〜1万円

友人や知人が亡くなったときの香典の相場金額は、5千円〜1万円。20代なら5千円、30〜40代以上なら1万円包んでおけば失礼にはあたりません。

また、ご近所の方や友人・知人・職場関係者のご家族が亡くなったときは、香典に3千円〜1万円包むのが目安です。20代は3千円〜5千円で構いませんが、50代以上なら最低でも5千円は包むようにしてください。

 会社関係の場合

20代30代40代50代~
会社の上司5千円5千円〜1万円5千円〜1万円5千円〜1万円
会社の同僚5千円5千円〜1万円5千円〜1万円5千円〜1万円
会社の部下5千円5千円5千円〜1万円5千円〜1万円
取引先関係5千円5千円〜1万円5千円〜1万円5千円〜1万円

故人が会社・職場関係者の場合、香典の相場金額は5千円〜1万円です。会社の上司・同僚・部下・取引先関係による相場金額の違いはほぼなく、5千円〜1万円を目安に、年齢や関係性に応じて調整します。

ご自身が20代なら5千円、40代以上なら1万円包むのが一般的で、故人と親しかったりお世話になったりしたのであれば、1万円以上包んでも問題はありません。

香典袋の選び方と表書きの正しい書き方

香典を用意する際に、袋の種類がたくさんあるため、どれを選べばよいのか迷ってしまうことがあると思います。また宗教ごとによっても違いがあるため、ご紹介します。

宗教ごとの表書きの違い

仏教の場合

通夜と葬儀では「御霊前」と書くのが一般的です。浄土真宗では「御霊前」はNGとなり、お通夜も葬儀も「御仏前」や「御香料」がよいでしょう。

「御香奠」と「御香料」は「お香を捧げてお供えする」と言う意味があり、丁寧な書き方になります。法事や法要の際には「御仏前」「御沸前」「御供物料」と書くのが一般的です。

キリスト教

通夜と葬儀では「御花料」と書くのが一般的です。法事と法要も「御花料」と書きます。プロテスタントでは使えませんがカトリックでは「御ミサ料」でも問題ありません。

神式

通夜と葬儀では「御神前」と書くのが一般的です。玉串や榊の代わりにお供えする金品という意味で使われる「御玉串料」や「御榊料」と書いても問題はありません。

法事と法要では「御神前」や「御玉串料」と書くのが一般的です。

名前・金額の書き方と注意点

香典の名前は個人の場合フルネームを記載し、夫婦や連名の場合は適切な順番で記載します。会社名義で出す場合は、会社名と代表者名を添えると丁寧です。

金額は中袋の表面に「金〇〇円」と旧字体(大字)で記載し、裏面には住所と名前を記載すると、遺族が香典返しを手配しやすくなります。

書き方の注意点として薄墨を使うのが弔事のマナーであり、修正は避けて慎重に書くことが重要です。

参列者が香典を渡すタイミングとマナー

参列者が香典を渡すタイミングや正しい渡し方などについて、迷うこともあるかと思います。ここでは渡すタイミングや渡し方の作法について、ご紹介します。

持参するタイミング

香典を持参するタイミングは、通夜または告別式の受付時が一般的です。参列する方に合わせて、どちらかの場で渡せば問題ありません。葬儀に参列できない場合は、後日弔問時に渡すか、現金書留で郵送することも可能です。

渡し方や袋の出し方の作法

香典は袱紗に包んで持っていくのがマナーとされています。

お渡しする方の前で袱紗から香典を取り出します。弔事用の袱紗は左開きが基本です。袱紗が右開きになると慶事の包み方になってしまうため、間違えないように注意してください。

香典を渡すときは、右手に袱紗を乗せ、左手で袱紗を開き、中の香典袋を取り出します。このとき、自分が表書きを読める向きで香典袋を取り出します。袱紗がない場合はハンカチで代用してもよいとされています。

香典袋を渡す際は、袱紗から取り出した香典袋を180度回転させ、受付係が表書きを読める向きにしてから、両手で香典をお渡しします。風呂敷タイプの袱紗を使用している場合、香典を渡す際に袱紗を受付の台に置きますが、ポケット状に作られた袱紗の場合は、袱紗の上に香典袋をのせてお渡しします。

マナーとして渡す際には「ご愁傷さまです」などのお悔やみの言葉を添えて一礼しましょう。

法事の香典以外にも気をつけたいマナー|服装・髪型・アクセサリー、持ち物や供物の有無

法事では、服装や持ち物のマナーに注意を払い、故人や遺族への敬意を示すことが大切です。

男性は黒のスーツに白シャツ・黒ネクタイ、女性は肌の露出を控えた黒の服装が基本です。髪型は清潔感を意識し、アクセサリーは控えめにすることが望まれます。

持ち物として数珠や袱紗、白や黒の無地のハンカチを準備し、供物は個包装のお菓子や果物、線香、花などを選ぶとよいでしょう。

適切なマナーを守ることで、故人への供養の気持ちを丁寧に表すことができます。

よくある疑問とNG行動

法事に参列する際、さまざまな疑問が浮かぶものです。また、知らず知らずのうちに失礼にあたる行動をとってしまうこともあります。ここではよくある疑問とNG行動について、ご紹介します。

香典辞退と言われたらどうする?

香典辞退の意向を伝えられた場合は、遺族の希望を尊重し、無理に渡さないことが大切です。代わりに弔意を示す方法として、弔電を送る、供花や供物を贈る、お悔やみの手紙を送るなどがあります。

ただし、供花や供物も辞退されている場合は、何もしないのが最善の対応となります。

また、葬儀当日に受付で香典辞退を伝えられた場合は、「お気持ちだけいただきます」と言われることが多いため、静かに受け止め、弔意を言葉で伝えるとよいでしょう。

出席できない場合の香典の送り方

葬儀に参列できない場合は、香典を現金書留で郵送するのが一般的です。郵送する際は、不祝儀袋に香典を包み、表書きには「御霊前」や「御香典」と記載します。

また、お悔やみの手紙を添えることで、故人や遺族への気持ちを丁寧に伝えることができます。香典はなるべく早めに送るのが礼儀とされ、葬儀後一週間以内が目安ですが、遅くとも四十九日までに送るとよいでしょう。

お返しや返礼品についてのマナー

法事・法要のお返しは、忌日法要や年季法要に際してお供え物や供物料をいただいた際に、お礼として渡すものです。

法事に参列した方には、法事当日にお返し(引き出物)を渡すことが通例となっています。それ以外にも法事には参列せず、お供え物や供物料などを送ってくれた方には、後日お返しをおこなうのがマナーとされています。

返礼品としては「消え物」と呼ばれる、形に残らないものが一般的です。

まとめ

今回の記事では法事の香典に関して様々なマナーがあることが分かったと思います。最初はマナーについて不安を感じるのは当然のことです。

しかし、この記事でご紹介した内容を理解し実践することで、不安は解消されると思います。

故人やご遺族への思いやりを込め、正しいマナーを心掛けることが何よりも大切です。


また、法事の返礼品として津村製麺所のギフトセットはいかがでしょうか。北海道産の厳選素材を使用し、どなたにも喜ばれる味わいです。参列者への心遣いとして、ぜひ津村製麺所のギフトセットをご活用ください。

仏事用ギフトセット「乾そば縁」10食入りギフト
仏事用ギフトセット 乾麺詰合せ 和〔のどか〕

「乾そば ―縁―」は、北海道産の原材料を使用して丁寧につくり上げた、本格派の乾麺そばです。賞味期限は常温で300日と長く、安心してお召し上がりいただけます。主催する側も、賞味期限を気にせず準備できるおすすめの商品です。

お蕎麦は古くから、冠婚葬祭や人生の節目において「人とのご縁を結ぶ食べ物」とされてきました。

法事の引き出物としてお贈りすることで、故人とのご縁、そしてご参列くださった皆様とのご縁を大切に繋ぐ意味を込めることができます。

店頭・オンラインショップで販売中です。仏事用包装や熨斗(のし)にも対応しておりますので、気軽にお問い合わせください。

こんな記事も読まれています