麺類と聞かれると、様々な食べ物が頭に思い浮かぶと思います。
人によってひんやりと”涼”を感じられる麺料理か、アツアツで湯気の上がる美味しそうな麺料理を思い浮かべるかは異なるかもしれません。
しかし、どの麺料理も、美味しく食べるためには麺の茹で方・汁の作り方はもちろんのこと、栄養を考えた献立の組み立て方など、必要な基礎知識は同じです。
そこで、創業70年以上の老舗、津村製麺所が麺類の基本的な情報を、小さな疑問から食べ方・余った麺の保存方法まで、麺のすべてをお伝えします。
【基本】麺類とは
麺類とは、麦の粉末を成形した食品のこと。
一般的には、麦に限らずうどん・そば・ラーメンなどの棒状に形成した食べ物の総称と思われていますが、実は麺類の分類では餃子・ワンタン・春巻きも麺料理の一種です。
ここでは、現在の一般的な麺類である棒状に形成した食べ物をご紹介します。
麺類の種類
麺類の種類は、大きく分けて約10種類あります。
- そば・・・そば粉と水が主原料で小麦粉の分量で種類が異なる。
- うどん、そうめん、ひやむぎ、きしめん・・・小麦粉と水が主原料で麺の太さで名称が異なる。
- 中華麺(ラーメン・やきそばなど)・・・主原料が水・かん水・小麦粉の縮れ麺のこと。
- マカロニ・スパゲティ・・・デュラム小麦が主原料で、形状・太さによって種類は300〜500種類に及ぶ。
- ビーフン(ライスヌードル)・・・うるち米を主原料とした細麺。
- 春雨・・・デンプンと水で固めた麺。
- 冷麺・・・本来は蕎麦粉が主原料とし、デンプンや小麦粉をつなぎとした麺。日本ではそば粉ではなく小麦粉を使用している。
違いは麺の太さ・形状・主原料・加工方法です。
主原料は同じでも形状が異なるだけで呼び方が変わることも多いため、小麦を練った生地の状態では、どのような名称の麺になるかはわかりません。
意外と知られていない麺類も見たい方はこちら
乾燥麺・半乾燥麺・生麺の違い
乾燥めん・半乾燥めん・生麺の違いは、水分量です。
多くの乾物は、賞味期限を長く保つために水分を極力飛ばしています。麺も同じく、水分含有量を減らした物を乾燥麺。適切な水分量が保たれた麺を生麺と言います。
半乾燥めんとは、乾麺と生麺の丁度中間の水分含有量の麺で、賞味期限が1・2ヶ月程度もちます。
乾麺・生麺のメリット・デメリットを知りたい方はこちら
麺類のカロリー
分類 | カロリー(kcal / 100 g) |
---|---|
茹でたそば | 130 |
茹でたうどん | 95 |
茹でたそうめん・ひやむぎ | 114 |
茹でた中華めん | 133 |
茹でやスパゲティ・マカロニ | 150 |
ビーフン | 360 |
はるさめ | 78 |
日本食品標準成分表2020年版では、乾麺・ゆで・半生麺と3種類がありましたが、今回はわかりやすいように「ゆで」の100g当たりのカロリーを基準にしてみました。
まとめるとカロリーは、ビーフン>マカロニ・スパゲッティ>中華めん>そば>そうめん・ひやむぎ>うどん>はるさめ」の順に高いようです。
精白米 うるち米 | 342kcal |
角形食パン | 248kcal |
ご飯・食パンとカロリーとも合わせて比較すると、「ご飯>ビーフン>食パン>マカロニ・スパゲッティ>中華めん>そば>そうめん・ひやむぎ>うどん>はるさめ」の順となりました。
低カロリーの主食を選ぶなら、ご飯・パンよりも麺類が良いようです。
健康的な麺ライフを送りたい方は、「ひやむぎのカロリーはご飯より低い!よりヘルシーに食べる方法も紹介」を参考にしてみてください。
製麺所が答えます!毎日麺類食べてるけど大丈夫?
麺類が大好きな方は、ほぼ毎日麺類を食べている方もいますよね。
結論から言うと、バランスよく食事を食べていれば毎日食べていても問題ありません。
副菜を取り入れるなど栄養バランスを考えた献立作りが前提なので、麺類を食べ続けるためにも、栄養の偏りをなくすよう心がけて行動することが大切です。
また、麺によっては添加物が入っている場合もあるので、偏った食生活で麺を食べ続けるのは控えたいところです。
バランスよく麺を食べるには、副菜を上手に取り入れていくこともポイント。麺にぴったりの副菜もこちらの記事で参考にしてみてください。
麺類の食べ方
麺類の食べ方は、基本的に茹でて汁に絡めるだけ。
スープと一緒に炒めても、煮込んでも、つけダレで食べても、美味しいです。具体的にどのような方法で食べると美味しくなるのかをご紹介します。
麺の茹で方
生麺・乾麺など、水分量に関係なく、麺は1度茹でる必要があります。
麺の茹で方は基本的に麺の袋の裏面に書かれていることが多いと思いますが、改めてご紹介します。
- 水を大きな鍋(3リットル以上)入れて湯を沸かす。
- 麺を扇形に広げて、バラバラになるように鍋に入れる。
- 麺同士がくっつかないように箸で軽くかき混ぜる。
- 麺がほぐれたらかき混ぜるのをやめ、袋に記載されている時間通りにゆでる。
- ざるに上げて、水でぬめりが取れるようにしっかりと洗う。
- 氷水で数秒しめてから、皿に盛り付ける。
大切なポイントは、鍋の大きさです。鍋が小さいと麺の質が下がるので、鍋は3リットル以上のものでたっぷりの水で茹でると美味しく召し上がれます。
本格的な麺つゆの作り方
いくら麺が美味しくても、つゆも美味しく食べる上で欠かせない部分です。
津村製麺所が運営する生ひやむぎ専門店「TUMUGU Labo」は、だしソムリエである専務が麺のために開発した出汁。
今回はその「おだし」で作ると美味しくできるレシピを紹介します。
必要な材料(濃縮タイプ)
- しょうゆ・・・150ml
- みりん・・・150ml
- 砂糖・・・20g(お好みで調整)
- だしパック・・・3ケ(24g)
作り方
- 鍋に分量のしょうゆ・みりんを入れ火を付ける。
- 煮たったら火を止めすぐに分量の砂糖を入れ溶かし、だしパック3ケいれる。
- 粗熱がとれたらすぐに保存容器にうつし、翌日から使えます。(だしパックは入れたまま保存してください)
うどんやひやむぎだけでなく、丼物・煮物にも使用できる300mlの麺つゆになっているため、幅広く活用できるレシピです。
弊社のおだしは、化学調味料や食塩などを一切使わず、国産のこんぶ・さば・かつお・いわしだけで作っただし。1パックで約400ccものだしが作れるため、ぜひ使ってみてください。
おだしを見てみる麺つゆからこだわりたい方におすすめの記事
余った麺類の保存方法
買ったばかりの麺は、乾麺なら戸棚などの暗所に。生麺・半生麺であれば冷蔵庫などの10℃以下の冷所に保存すると間違いないです。
賞味期限を確認し、期限内に食べられるようにしましょう。
もし、茹でる前の生麺を余らせてしまった場合は、冷凍庫に保存し、一カ月以内で食べるようにしてください。食べる際は、冷凍のまま解凍せずに茹でると麺同士がくっつかず美味しいまま食べられます。
まとめ
麺類についての基礎知識をご紹介しました。ご飯やパンよりも低カロリーな麺類は多いですし、ご飯のように毎日でも食べられます。
美味しい食べ方を知って、日々の麺ライフを楽しんでみてください。
津村製麺所は北海道北見市の創業73年の製麺所。四国の香川出身の初代から受け継がれた製法と、地元の小麦オホーツク産にこだわり麺づくりをしています。
人気商品な「生ひやむぎ」。2015年にはミラノ国際博覧会にも出品し、様々なメディアに取り上げられることにも。
2023年には北海道初「生ひやむぎ専門店」として店舗をリニューアルしました。
老舗生ひやむぎの味を店舗またはオンラインショップでお楽しみください。
TEL:0157-36-3181
公式オンラインショップ:津村製麺公式ショップ
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生ひやむぎ専門店「TUMUGU Labo」
住所:北海道北見市豊地26−26
店舗 営業日 / 営業時間
水・木・金:10:00 – 18:00 麺の販売 11:00 – 15:00 お食事
第1・第3 土:10:00 – 16:00 麺の販売 11:00 – 15:00 お食事
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