パン作りやお菓子作りといったさまざまな加工調理に使える小麦粉。ご家庭で使う機会が多いと、小麦粉にこだわってみたい!と考える方もいるのではないでしょうか。
けれど「小麦粉にこだわろうにも種類をよく知らない…」「北海道の小麦粉がいいって聞くけど何がいいの?」などといった悩み・疑問が出てくるかもしれませんね。
そこで今回は、北海道北見市で製麺業を営む津村製麺所が、自然豊かなオホーツク地方で育まれた「オホーツク産小麦粉」について詳しく解説したいと思います!オホーツク産小麦粉の魅力に迫りながら、代表的な種類を一挙にご紹介。
この記事を読み終わるころには、魅力にあふれたオホーツク産小麦粉を家庭に取り入れたくなっているはずです♪
目次
オホーツク産小麦粉とは?
「オホーツク産小麦粉」とは、北海道北東部に位置するオホーツク管内で収穫した小麦から作られる小麦粉のこと。高品質の目安とされる1等麦の割合が高いです。
また北海道オホーツク管内は小麦の栽培に適しており、道内の小麦収穫量の3分の1を占めています。降水量が少ないうえに夏も涼しく、乾燥したオホーツクの気候は、小麦の栽培にピッタリなのです。
オホーツク管内全域で小麦の栽培が行われていますが、とくに作付け面積が多いのは北見市、大空町、斜里町となっています。
栽培される小麦の9割が「秋まき小麦」。秋まき小麦はその名の通り秋に畑へ種をまき、冬を雪の下で過ごし、翌年の7月下旬頃から収穫をする小麦のことを指します。
オホーツク産小麦粉とは? | 北海道オホーツク管内で収穫した小麦から作られる小麦粉のこと。高品質の目安とされる1等麦の割合が高い。 |
オホーツク産小麦の主産地 | 北見市・網走市・訓子府町・津別町・美幌町・大空町・斜里町・小清水町・清里町 |
オホーツク産小麦(秋まき)の収穫時期 | 7月下旬頃 |
オホーツク産小麦(秋まき)の出荷時期 | 4月~12月 |
オホーツク産小麦粉の代表的な種類を紹介
オホーツク産小麦粉の特徴や魅力について分かったところで、続いては代表的な種類をご紹介していきます。ご家庭の用途に合ったものを見つけてみてくださいね。
「きたほなみ」
従来品種である「ホクシン」より耐病性に優れ、収穫量も1〜2割ほど多いです。外国産の薄力粉のような透き通った白さと、きめ細かさが特徴。弾力ある食感を出すのにも優れており、北海道産小麦の主力品種となっています。
薄力粉として使用され、うどん・ひやむぎにするのがおすすめです。
「春よ恋」
「ハルユタカ」の後継品種として注目されており、道産パン・中華麺用の強力粉として知名度が高い小麦粉です。日本人好みな甘くモチモチとした食感が特徴。香りも良く吸水性に優れ、ふっくらとしたボリュームに仕上がります。
成形しやすいため、パン作りや製麺の初心者にもおすすめの品種です。
「ゆめちから」
一般的な強力粉よりさらにタンパク質の含有量が多く、強靭なグルテンの力をもつ超強力粉と言われる小麦粉。モチっと感が強いプリプリとした弾力のある食感が魅力です。
パン作りに使えるのはもちろんのこと、中華麺や生パスタなど麺類に使用することで「ゆめちから」がもつ力強い弾力を存分に楽しむことができます。
オホーツク産小麦粉まとめ
きたほなみ | 春よ恋 | ゆめちから | |
---|---|---|---|
系統 | 薄力粉 | 強力粉 | 超強力粉 |
特徴 | きめ細やかで食感が良い | 甘くモチモチとした食感 | 超強力粉のためモチっと感が強い |
種をまく時期 | 秋 | 春 | 秋 |
収穫時期 | 7月下旬~8月 | 9月頃 | 7月下旬~8月 |
おすすめの加工 | うどん・ひやむぎ | パン・中華麺や餃子の皮 | 麺・パン |
オホーツク産小麦と他の小麦の違い
ここまでオホーツク産小麦の特徴や種類について解説してきました。
それでは、オホーツク産小麦と他の小麦にはどのような違いがあるのでしょうか。その違いは、大きく2つに分けて「栽培環境」「成熟速度」にあると言えます。
オホーツク産小麦 | 一般的な小麦 | |
---|---|---|
栽培環境 | オホーツク産小麦は北海道の寒冷な気候で栽培され、この環境が小麦に特有の風味や食感をもたらします。また梅雨がないことも小麦の栽培には適しています。 | 小麦は天候によって生育が左右されやすいですが、一般的な小麦はさまざまな気候条件下で栽培されます。とくに日本ではちょうど梅雨の時期に収穫があたることもあり、本州では収穫量が不安定になりやすいです。 |
成熟速度 | 寒冷な気候の影響で、オホーツク産小麦は他の地域の小麦に比べてゆっくりと成熟します。オホーツク産小麦が特有の食感や風味を持つのには、この成熟速度が影響しています。 | オホーツク産小麦に比べて成熟が速い傾向にあり、粒の形成や品質に違いが見られます。 |
オホーツク産小麦「きたほなみ」を使った麺の紹介
オホーツク産小麦「きたほなみ」で作った麺は、食感の良さが魅力!
弊社 津村製麺所は、北海道産小麦にこだわった素材選びをするなかで、「きたほなみ」を使用した製品も手掛けています。
津村製麺所の麺を食べたお客様からは、
『何を作っても食べない子どもが完食してくれた』
『食べた時の衝撃が忘れられない!』
『今度は贈り物として利用します』
といった嬉しいお声もいただいています。
そんな自慢の商品の一部をご紹介させていただきます。
生ひやむぎ
津村製麺所で人気NO.1の「生ひやむぎ」。
オホーツク産小麦「きたほなみ」を100%使用し、オホーツクブランドにも認証されています。驚くほどのコシとツルツル感が好評で、メディアにも多数掲載されたことがある人気商品です。
茹で時間はたったの“2分30秒”!忙しい日でもパパっと短時間でごちそうを作ることができちゃいます。
「生ひやむぎ」をもっと詳しく知るならこちら生うどん
津村製麺所の「生うどん」は、オホーツク産小麦「きたほなみ」を100%使用し仕上げたモチモチ感が魅力!
程よいコシと、ツルっとした喉越しを楽しむことができ、食べた瞬間の風味が格別です。リピーターが続出している商品でもあります。
以下のページでは「生うどん」の美味しい食べ方もご紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。
生パスタ
2種類のオホーツク産小麦「きたほなみ」と「ゆめちから」を使用した、津村製麺所の「生パスタ」。
麺のモチモチ食感と、ソースとの絡みの良さが抜群です。茹で時間はたったの“2分”!美味しいうえに調理時間も短く済むので、家庭で使うのにもってこいの一品です。
北海道大空町ミートソースとセットになった「ギフトセット」も販売中ですよ。
まとめ
オホーツク産小麦粉の特徴や魅力、そして代表的な種類をお伝えし、最後にはオホーツク産小麦「きたほなみ」を使った麺の紹介をさせていただきました。
今回の記事を参考に、北の大地 北海道オホーツクの恵みが詰まったオホーツク産小麦粉を、ぜひご家庭で取り入れてみてくださいね。
弊社 津村製麺所では、オホーツク産小麦にこだわった麺製品を多数販売しております。
北海道北見市にある直売所「TUMUGU Labo」では商品を購入できるのはもちろん、美味しい麺をその場で堪能することができます。先ほどご紹介した「生ひやむぎ」も、店内で茹でたてを食べることができますよ!
お近くに立ち寄る際は、ぜひ足を運んでみてくださいね。
TUMUGU Labo津村製麺所では、主原料を北海道産小麦に厳選した素材選びと、創業74年の歴史を持つ伝統の製法にこだわり製品づくりを行っています。
オンラインショップでは、専門店・伝統の味を自宅でそのまま味わっていただくことができます。ぜひお立ち寄りくださいね。