製麺所が教える「生麺」の極意！つつみ隠さず全て伝えます

生麺と聞くと、どのような麺を想像されますか?賞味期限が長いため乾麺が主流になってはいますが、乾麺にはない美味しさがある生麺は、「お取り寄せ」が登場して以降、徐々に人気が高まっています。

しかし、生麺が乾麺と違いどこがいいのかをすぐに答えられる方は少ないです。

そこで、生麺を多く取り扱い、新しい生麺のジャンル生ひやむぎを10年以上美味しさを追求し続けている津村製麺所が、生麺の極意をご紹介します。

一般的には知られていない生麺の定義・種類や生麺を美味しく食べるために必要な賞味期限・保存方法・茹で方・献立や美味しい生麺などをすべて解説いたします。

生麺の定義

生麺の定義は『生めん類の表示に関する公正競争規約』で定められています。

２条 この規約で「生めん類」とは、小麦粉等の穀粉類を主原料として製めん、成形したもの及び製めん、成形した後「ゆで」、「むし」、「油揚げ」、「半なま」又は「冷凍」の工程を経たもの（以下「加工したもの」という。）であって、「うどん」、「そば」、「中華めん」、「生マカロニ類」、「生スパゲッティ類」、「ソフトスパゲッティ式めん」、「大麦めん」、「大麦そば」、「冷めん」、「米粉めん」及び「ぎょうざの皮等」並びにこれらに準ずるものとして公正取引協議会で査定し、消費者庁長官及び公正取引委員会の承認を得たものをいい、乾めん、即席めん、食堂で顧客に提供するために調理しためん類及び自動調理販売機により販売されるめん類は含まない

引用元：生めん類の表示に関する公正競争規約

難しく書いていますが、生麺とは、生地を麺の形にした後、「ゆで、むし、油揚げ、半生、冷凍」など加工を施したもののこと。

例えば、一般的に市販で売っている焼きそばは、むし麺。冷凍食品で売っているうどん・パスタなどは、茹でた麺を急速冷凍した麺です。

焼きそばや生ラーメンなどの生麺は、乾麺よりも賞味期限が短く、香り高くコシが強い特徴があります。冷凍することで、生麺の賞味期限を伸ばすこともできるため、高い人気が有ります。

生麺と乾麺の違いを知りたい方におすすめの記事はこちら。

生麺の種類

『めん類の表示に関する公正競争規約』による生麺の分類は、11種類です。

「うどん、そば、中華麺、生マカロニ類、生スパゲッティ類、大麦めん、大麦そば、冷麺、米粉めん、餃子の皮など」に分けられます。

• うどん…小麦粉に水を練り合わせ、製麺・加工したもの。ひやむぎ・そうめんなどの別名称の麺を問わない。
• そば…そば粉30%、小麦粉70％以下の割合で練り合わせ製麺・加工したもの。
• 中華麺…小麦粉・かんすいを練り合わせ、製麺・加工したもの。
• 生マカロニ類…高たんぱくの小麦粉・水を練り合わせてマカロニ状に成型・加工したもの。
• 生スパゲティ類…高たんぱく質の小麦粉・水を練り合わせて棒状に加工したもの。
• ソフトスパゲッティ式麺…小麦粉・水で練り合わせ、表面を糊化し、加工したもの。
• 大麦めん…大麦粉30%以上・小麦粉70%以下。または、大麦粉30%以上・そば粉30%未満で混合したものに水を練り、製麺したもの。
• 大麦そば…大麦粉・そば粉30%以上、小麦粉40%以下の割合で混合したものと水で練り合わせて製麺したもの。
• 冷麺…デンプン15%・小麦粉85%以下の割合で成形したもの。
• 米粉めん…米穀粉。また、米穀粉30%以上・小麦粉70%以下の割合で混合したものに水や湯を加えて成形したもの。
• ぎょうざの皮等…小麦粉に水やかんすいを加えて練り合わせて圧延し、皮状に成形したもの。

参考：めん類の表示に関する公正競争規約

生麺の種類は様々ありますが、すべて小麦粉・そば粉・大麦粉・米穀粉を決められた割合で練り合わせたもの。

生麺の分類を知ることで、どのような食品で構成されているかが見極め可能です。

例えば、そば粉アレルギー症状がある方は、品名からそば粉が入っているかどうかがわかるようになりますね。

生麺の賞味期限

おおよその生麺は、製造してから10〜20日程度が賞味期限。保存料が入っている生麵は、20日前後と考えてください。

もちろん、ラーメンなど3か月程度賞味期限がある生麺もあるため一概には言えません。生麺の賞味期限は生麺の袋に書いてある期限が正しいため、買った生麺の賞味期限を確認すると正確です。

1か月程度経過すると変質している箇所があったり、品質が保てなくなってしまったりします。できる限り美味しく食べるためには、賞味期限内で食べられると良いですね。

生麺の保存方法

生麺の保存方法は、袋に書かれた通りが正しいです。一般的に冷蔵保存が多いため冷蔵庫で保存されることが多いですが、生麺は野菜室や冷蔵庫の奥で保存がおすすめ。

開く機会が頻繁にある冷蔵庫では、急激な気温差で袋内が結露してしまう可能性があります。結露で余分な水分が袋内に派生すると、美味しくない生麺になってしまうことも。

品質を保つためには、結露が起こりにくい野菜室や気温の影響を受けにくい冷蔵庫の奥に保存すると良いでしょう。

生麺を冷凍保存したい方におすすめの記事はこちら。

生麺の美味しい茹で方

生麺を美味しく食べるには、袋に書かれた通りのゆで時間通り・作り方通りに茹でるのが良いです。しかし、麺によっては茹で方が載っていない麺もあるかもしれません。

ご紹介する生麺の茹で方は、北海道北見市にある津村製麺所直伝の茹で方です。生麺を多く取り扱っている製麺所の直伝の茹で方をご紹介します。

生麺の美味しい茹で方のポイントは、3L程度のたっぷりの水を使用すること。また、茹でた後にしっかりと洗うことです。

生麺を茹ですぎると、せっかくのコシの強さが失われてしまうこともあります。製麺所ごとにおすすめしている茹で時間を意識して茹でてください。

生麺の素材を生かす美味しい料理5選

生麺の特徴は、小麦の香りだからとコシの強さです。乾麺にはない美味しさを引き出す料理を5つご紹介します。

せっかくの生麺を美味しく食べるための料理を知って、美味しい献立に役立ててください。

生麺だから美味しい『つけ麺』

生麺の美味しさを活かす料理として、つけ麺がおすすめです。

つけ麺といえば、そうめんを麺つゆにつけて食べるシンプルな食べ方や、ラーメンをたっぷりと具が入ったスープにつけて食べる方法など様々あります。

しかし、どのようなスープでもつけ麺は数回、麺にスープを絡ませる程度でしょう。煮たりずと漬け込んでいるわけではないため、麺そのものの美味しさが伝わりやすい料理です。

つまり、つけ麺は麺そのものの味・香り・コシの良さが際立つ料理とも言えます。生麺ならではの香りの高さ・コシの強さを感じるには、一番わかりやすい食べ方です。

生麺だから美味しい『にゅうめん』

生麺はコシが強く食べ応えがあるため、1品で高い満足感のある献立ができます。生麺の腹持ちの良さはちょっとやる気が起きない朝でも作りやすく、にゅうめんとの相性が抜群です。

にゅうめんは冬の動きたくない朝や、正月などの胃が疲れ切っているときに身体を芯から温めてくれるシンプルで作りやすいメニュー。

にゅうめんを生麺で作ることで、やる気が出ない朝からよく噛んでお腹いっぱいになるほど食べられて身体も温まるため、活力も漲ります。さらに、お腹がすいていても食欲が湧かないときにもシンプルな麺つゆと生麺だけでさっぱりと美味しく食べられる料理にもなります。

1品で身体が温まり、さっぱりと美味しく食べられるにゅうめんは生麺で作る時にピッタリです。

生麺だから美味しい『ミートソースパスタ』

乾麺と生麺の違いを1番強く感じられる麺類は、パスタかもしれません。乾麺のパスタ棒状の丸い形が特徴でツルツルと食べられますが、生麺のパスタは平べったくなっていることが多く、もっちもちと食感が楽しめます。

食感も食べ応えが抜群によくなりますし、パスタソースが良く絡みます。

生麺のパスタは、味の濃いパスタソースをたっぷり絡ませても負けないコシ・食感があり、お肉など食感が違い、出汁のきいた具が入ったミートソースなどは、特に生麺のパスタの良さを感じられるでしょう。

生麺だから美味しい『冷やしとろろそば』

麺のコシの強さをもっとも感じられるのは、冷やして食べる麺です。

特に、麺つゆや具も冷たくして食べるそばはコシが強ければ強いほどのど越しが良く、美味しく感じられます。

シンプルな麺つゆの味は、そばの香りが引き立つため、冷たいそばとの相性も抜群。生麺のコシの強さ・香りの高さを活かした料理です。

生麺だから美味しい『カレーうどん』

カレーうどんには、実は生麺がぴったり。カレーの粘り気と味・香りの強さに負けないためには、麺自体の食べ応えの良さと強い香りが必要不可欠です。

乾麺ではカレーの美味しさだけで次々に口に入れてしまいがちですが、生麺はコシが強いため、よく噛まなくては食べ無ければすぐには飲み込めません。たっぷりカレーを絡めてうどんを口に頬張れば、カレーの辛みと生麺の甘味が合わさり、さらに美味しく感じられ、強い満足感のある料理になります。

乾麺では麺事態の香りが弱いためカレーの美味しさばかりが強調されてしまいますが、それではカレーをご飯で食べても変わりありません。せっかくカレーをうどんで食べるのなら、うどんの美味しさを感じられる生麺が最適。

カレーうどんは、カレーとうどんが両方好きな方にピッタリの料理です。

美味しい生麺の紹介

生麺には様々な種類がありますが、今回は特におすすめの生麺を津村製麺所の商品から5つご紹介します。

創業70年以上もの歴史を持つ津村製麺所は、生麺を多く取り扱っています。

初代から代々守り続けてきた、コシのあるうどんを作る基本製法を元に、日々美味しいクオリティーを保つため精進し続けています。

自慢の生麺をぜひ食べてみてください。

1. 生ひやむぎ

ギフト名	無敵の切麦-オホーツク生ひやむぎ-
金額	2,700円
内容量	生ひやむぎ6食、アゴ本枯節めんつゆ6袋
賞味期限	製造日から20日間 ※冷凍保存の場合1ヶ月

2015年ミラノ国際博覧会で出品。さらに、北のハイグレード食品＋2016選定品された生ひやむぎです。北海道清里産小麦「きたほなみ」と「麺職人の塩46億年」だけにこだわった無添加の麺。

一般的なひやむぎの特徴として、うどんよりも細く、そうめんよりも太いため、麺つゆの味を感じつつも麺の強いコシも楽しめます。そうめん・うどんの良い所を味わえる点が、ひやむぎの良さ。

特に、ひやむぎは小麦・水・塩を練りこんだ麺のため小麦の香りが立ちやすい麺です。

ひやむぎを生麺で食べることで、生麺特有の香り高さ・コシの強さを感じられるため、ぜひ美味しさを認められた生ひやむぎをご賞味ください。

無敵の切麦-オホーツク生ひやむぎ-を食べてみる

2. 生うどん

ギフト名	生うどんセット
金額	1,490円
内容量	生うどん3袋（6食）、めんつゆ6袋
賞味期限	製造日から20日間 ※冷凍保存の場合1ヶ月

生うどんセットは、北海道オホーツク管内産小麦きたほなみを100％使用し、製麺されています。

香川出身の津村製麺所の初代から受け継がれ続けた麺の強いコシにこだわった製法に、

寒暖差の激しい北海道オホーツク管内産の香りが段違いに高い小麦が合わさったうどん。

のど越し・歯ごたえの良さは、敬老の日のプレゼントにも人気です。

生うどんセットを見てみる

3. 生そば

商品名	「津村製麺所 生そば」お取り寄せ年越しそば
金額	380円
内容量	260g(2食入)
賞味期限	製造日から14日間

津村製麺所の生そばは、年越しそばとしての需要が高い麺です。

ゆで時間は2分と短いため、忙しい朝や多くの人にふるまう際にも使用できます。

北海道産の粗挽きそば粉を使用しており、発売以来ファンが増え続けている津村製麺所の生そば。粗挽きそば粉を使用しているため、そば湯まで美味しく楽しめる品。

津村製麺所の生そばを見てみる

4. 生パスタ

ギフト名	生パスタとミートソースギフト
金額	2,500円
内容量	生パスタ3袋（6食）、北海道大空町ミートソース3袋（6人前）
賞味期限	生パスタ：冷蔵20日

パスタの生麺・乾麺の一番の違いは食感です。乾麺は比較的ツルツルとしていますが、生麺は噛み応え抜群!モチモチ感は生パスタでしか味わえません。

特に生パスタとミートソースギフトは、ミートソースまで北海道産にこだわった、北海道産でまとまったセット。同じ生産地の者同士の組み合わせは間違いありません。

食の都北海道の美味しさを組み合わせたパスタセットの美味しさはもちろんですが、なんとゆで時間2分。他のパスタではなかなか出せない短さで、お腹をすかせた子どもも満足感のでる噛み応えとパスタソースの味の濃さが特徴的なギフトセット。

子どものお祝い事や親戚が集まる年末年始にいかがでしょうか？

生パスタとミートソースギフトを見てみる

5. 生ラーメン

ギフト名	つるっと食べて吉がくる生ラーメン6食入りギフト
金額	1,836円
内容量	生ラーメン3袋（6食）
賞味期限	製造日から30日間

名前からめでたい、つるっと食べて吉がくる生ラーメン6食入りギフト。北海道産オホーツク小麦つるきちを100%使用した生ラーメンが6食も入ったセットで、スープはとんこつしょうゆ味で食べ応え抜群。

生ラーメンは賞味期限が他の生麺よりも長く、一カ月持ちます。賞味期限が長いと食べたいときに、美味しい生麺が食べられるため、気分で食べたいモノを食べたい方におすすめの生麺です。

特に津村製麺所のラーメンは、スープまで製麺所が監修して作っているため、スープと麺の親和性が抜群。

美味しい麺のために作られた、こってり豚骨と昆布の本醸造醤油がきいた出汁の旨味たっぷりのスープをご賞味ください。

つるっと食べて吉がくる生ラーメン6食入りギフトを見てみる

まとめ

生麺について、定義・種類といった一般的に知られていないことから、賞味期限や保存方法・茹で方など生麺を食べるために必要な知識までご紹介しました。

生麺を美味しく食べるためには、美味しい生麺と美味しく食べられる献立が必要不可欠です。生麺を美味しく食べられる賞味期限内で、ぜひ生麺をご賞味ください。

私達、津村製麺所では様々な生麺の製麺を取り扱っています。生麺で良く食べられるラーメン・うどん・パスタ・そば・焼きそばだけでなく、ひやむぎも。

四国の香川出身の初代から受け継がれた麺のコシと、津村製麺所が工場を構える北海道オホーツクの香り高い小麦。麺づくりに必要な、小麦・塩・水・麺つゆ、すべてにこだわった製麺を続け、津村製麺所は創業7０年を超え、地元に愛される製麺所になりました。

2015年にはミラノ国際博覧会にも出品し、様々なメディアに取り上げられることに。家庭用だけでなく、ギフトにもおすすめできる津村製麺所の生麺をご家庭でもお楽しめ頂けるように、オンラインショップのご用意があります。

北海道北見市に足をお運びいただく機会がございましたら、津村製麺所に併設されたTUMUGU Labo(つむぐラボ)で津村製麺所の麺を使用した麺料理が味わえます。だし・食材にこだわった料理をご賞味ください。